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巨木とわたし [花,空,酒,獣,人...]


最近 大きな樹に出会うことが 多い

もともと木は 大好き
触れたり においをかぐのが好き

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そして毎回

その樹の年輪や 皮の表情の美しさに見とれ

その樹の横に立つ自分が あまりに小さいことに 驚き

その樹が 過ごして来たであろう年月の移ろいを思って

遠〜〜〜い目になってしまう


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どんなに想像しても 想像し尽くせない 時間の流れ
どんな温度で どんな色で どんな音で 満ちていたことだろう。。。


その樹に出会ったわたしにとって
彼は とてつもなく大きな存在として記憶され
その肌に触れたことを 思い出すたびにほっとするような
あたたかい気持ちになるだろう


しかし
彼にとって
私という一人のヒトの手は
当たって消えていった 雨粒ひと粒ほどの痕跡も 残さず
消えてゆく存在だ



3000年生きている巨木の前に佇むと
なぜ生きているかなんて 考えなくともいい
よく生きようなんて 考えなくともいい
生きていること自体に 意味があるのだ と
言われている 気がする


生きることに もっと一途にならないと
いけないかもしれない

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