特別な日に思うこと [花,空,酒,獣,人...]
本日は
たくさんのメッセージをありがとうございました。
命をくれた両親に感謝
すばらしい人生を過ごさせてくれているこの惑星に感謝
そして
袖振り合う全ての皆さんに感謝いたします
数年前
地方でのコンサートツアーに泊まりで参加しておられた
後援会やファンの皆さんとの交流の席でのこと
ある方が
「産んでくださって、本当にありがとうございます」と
私の母親に深々とお辞儀をされました
母はびっくりしたようですが 破顔の笑みを浮かべていました
誰かの誕生日が来るたびに 母の笑顔とその会話を思い出します
自らの力で生まれ出られたわけでは決してなく
さらに 生まれ出たのちは
惑星の生態系が生み出してくれる酸素を吸い 水を飲み 作物を食べ
人間社会では ほとんどの場面で 他力によって生かされている
今 太鼓を通して人と交わり 打つということを生業にする生き方ですが
指導の際 このところよく口にするようになったのは
「太鼓を打っているのは自分であって自分ではないのでは。
木と皮でできた楽器に 木の棒が当たり音が鳴るのを
自分は手助けさせてもらっているだけ。
だから楽器や出音に「我」を押し付けたらいけないと思う。
逆に、自分という存在の意思によって バチが動き始めたら
音が鳴り消える最後の瞬間まで自身の出来うる限りのコントロールをして
責任を全うする必要がある。
そのためには…(後略。後は稽古場で ~.~)」
文字にするとなんだか
私ごときが言葉にするのは大変おこがましく感じますが
そんな風に感じて 太鼓に向かっています
実は 昨日一昨日
霊山戸隠に打合せで赴いたので
奥社始め戸隠五社に参詣し 新しい「気」をたっぷりと戴いてきました
1,000年以上前から紡がれる
木々の営みと そこに寄り添う人間の営み
一晩経た本日
「座古瑞穂、生まれ変わりました!」
と言いたいところ
そうも言えない 俗と欲から離れられない生き方ですが
とても有難い節目の時間をいただき
また新たな1日1日をすごしていきたいと思っています
ご迷惑でなければ
みなさま
これからも どうぞよろしくお願いいたします m( . . )m
2019年6月20日
座古(前田)瑞穂