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巡行公演第三弾 in福島 [太鼓]

今回も
やさしい木の会場に 助六の音が染み込み
民家園の森を やわらかい太鼓の音が覆いました

助六のこゝろ 第三弾

福島市に残る 130年前の芝居小屋 広瀬座
壁には大昔の落書きが残っています
二階は踏み抜いてしまいそうな板が並ぶ
本当に古い建物

建物の標本村 とでもいいますか。。。
この間 下見に行った時には 少し寂しい印象を受けました
でも 本番で 演者が入り 明かり灯り 
桟敷が観客でうめられると
急に「生きた」劇場に変わりました

住宅は 住む人がいないと 途端に廃屋と化します
楽器は 音を出す人がいないと ただの家具になります
劇場も なおさらに そうですね


何でもかんでも消毒漬け無菌状態で
建物はガラスと金属で照明でピカピカな
現代の生活 に比して

汚れ ゆるみ 闇 不均一 不完全
自然界は それが当たり前なので 
妙に落ち着きます

窓やドアの立て付けに 歪みや緩みがあったり
無双窓の隙間から 風や太陽の光や虫の声が漏れ
ぎしぎしと鳴る舞台の板には 無数の傷跡があり
控え室には 大昔の落書きや書付けが残る

目を閉じると 昔の人々の喧騒が聞こえてきそうです

何度か 呼ばれたような気がして 振り返ったり
視線を感じて 天井を見つめてしまったりして
リハーサルではなかなか集中することができませんでしたが

本番では 妙にいつもと違うヒラメキが降りてきて
演奏者のあいだでも おっ?というのやら
見ている方が おおっ!というのまで
色々なことが起こった 舞台でした

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今回は地元福島の 会津坂下安兵衛太鼓さんに
絶大な協力をいただきました
また今回 内子〜大須〜福島と シリーズ公演を 追っかけて
一緒に楽しんでくださった門下生やファンクラブの皆さんが
いてくださったおかげで 思い出に残る巡行公演となりました

六十周年公演の「お礼参り」という意味合いでも
なかなかいい企画だったなあと 振り返っています


生かされている 。。。
活かされている 。。。

感謝以外の言葉が ありません




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翌日みんなで登った浄土平の小富士から福島市内を臨む


第四弾は シンガポール?台湾。。。???
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いしはた

瑞穂さんお疲れ様でした。そうなんです、こちらも「おぉっ!」の舞台でした。花道に舞い降りた天女。

太鼓に半纏、に似合う舞台こそは、まさにこの旧広瀬座ではないかと感じました。何もかもが一体化していました。素晴らしいひとときでした。まだ余韻が残っています。
by いしはた (2017-09-12 13:21) 

月夜見

いしはたさん、ご家族共々ご来場ありがとうございました。本当に今回の小屋の音は、誰一人としてマイナス評価をする人がいなくて。。。いるとしたら、周りの林で冬眠しかけている生き物たち、ですかね〜 笑)

by 月夜見 (2017-09-12 18:03) 

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